<ユースク>ユニホーム、開催地まで取りに来て 五輪ボランティアに組織委要請
2021年5月15日 05時00分 (5月15日 05時01分更新)
 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が、全国の大会ボランティアに対し、ユニホームや身分証明書を関東や東北、北海道などに取りに来るよう要請していることが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で、都道府県をまたぐ移動の自粛が求められている中、ユースク取材班にボランティアから疑問の声が寄せられた。 (吉光慶太、横井武昭)
 ユニホームと身分証明書の配布は今月十二日、東京を皮切りに始まり、組織委は大会で競技が実施される北海道、宮城、福島、茨城、静岡の各都道県の大学や公共施設などに受け取り会場を設けた。五輪ボランティアの場合、東京は六月末まで受け付けるが、その他は五〜七月の数日間のみが指定され、茨城、静岡県は五月中に取りに行く必要がある。事前に予約した上で、直接取りに行く仕組みで交通費の支給はない。

組織委がボランティアに送ったメールでは「新型コロナに関するお願いと対策」として、受け付けの検温で発熱が確認された場合には出直す必要があることや、会場でのマスク着用など感染対策の必要性が記されている。
 ユースクに声を寄せた愛知県内の五十代の男性会社員は「緊急事態宣言が出ている時に対面で渡す必要があるのか。組織委は不要不急の外出には該当しないと考えているのか」と指摘する。
https://www.chunichi.co.jp/article/253984?rct=yourscoop