世界で最も有名な電子株式市場の米ナスダックでさえ、大富豪ウォーレン・バフェット氏とは競争できないようだ。
バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株価がシステムで処理できる上限に迫り、ナスダックはこのほど株価データの送信を停止する措置を取った。

バフェット氏は数十年にわたり、バークシャーのクラスA株の分割を拒んできた。高騰する同株は7日の取引で43万6312ドルを付けている。

バフェット氏の譲らない姿勢に、ナスダックでは今週ついに「Y2K(2000年問題)」のような問題が発生した。

問題はナスダックの32ビットのコンピューターシステムでは42万9496.7295ドルを超える株価を処理できないことだ。
バークシャーのクラスA株は3日、この水準まであと2%に迫った。

世界初の電子株式市場であるナスダックが誤った株価データを送信するリスクを冒すことはできない。

規制当局との協議を経て、ナスダックは4日、同株の株価送信を一時的に停止。そのわずか2日後、バークシャーの株価はナスダックの処理可能な上限を初めて突破した。

取引や値付けに影響はないとみられるが、ナスダックからのデータフィードに頼る証券会社やメディアは情報を得られない状態に陥った。
ただ、ナスダックは先月16日の時点で取引先に注意喚起を行い、別の場所からデータを入手する時間的な余裕を与えていた。

ナスダックによると、同株のリアルタイムの株価情報が再び入手できるようになるのは今月17日以降。
バークシャーのクラスA株に匹敵する銘柄はないことから、他の銘柄で同様の問題が起きる可能性は少なそうだ。

高すぎるバークシャー株、米ナスダックのシステムで処理できず
https://www.cnn.co.jp/business/35170421.html