テレビ番組で放映された女性アスリートの競技画像をアダルトサイトに無断で転載したとして、警視庁が9日、サイト運営者の男を著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で逮捕したことがわかった。
スポーツ界で性的な目的での撮影や画像拡散への対策が本格化した昨年秋以降、関連する事件の摘発は初めて。

 日本オリンピック委員会(JOC)が複数の競技団体や女子選手からの要請を受け、警視庁に被害を相談していた。

 捜査関係者によると、逮捕されたのは京都府精華町、アダルトサイト運営の男(37)。男は2019年5月18日、テレビのスポーツ番組で放映された
女子選手の競技中の画像の一部を複製し、インターネット上で自ら運営するアダルトサイトに無断で転載。不特定多数のネット利用者が閲覧できる状態にし、
テレビ局の著作権を侵害した疑い。

 テレビで放映された画像自体にわいせつ性はなかったが、選手の画像は、無関係の女性の裸などが並ぶアダルトサイトに転載された上、
卑わいなコメントが添えられていたという。

 男はネット上で約10のアダルトサイトを運営しており、警視庁が内容を確認している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210510-OYT1T50216/