史部(ふひとべ)
 古代日本において文書や記録の作成など文筆をもって奉仕した氏族。
 史部は知られている限りにおいて70氏ほど存在が確認されているが、全て朝鮮半島からの渡来人系であり、
 そのうち70氏余りいた史部全体を統率した東漢氏は直、西文氏は首の姓を与えられた他は「史」の姓を 与えられていた(「東西史部」)。

衣縫部(きぬぬいべ)
 大化の改新以前に、衣服の裁縫を仕事として大和政権に仕えた職業部(品部)。
 百済系、呉系、伽耶・加羅系渡来人を中心に衣縫部が編成され、大和国・伊勢国に居住していたことが判明している。

門部(かどべ)
 日本古代、宮城諸門の守衛にあたった武人の集団。
 古来のカドモリとよばれる人々が、7世紀ころ百済の部司制の影響を受け、門部に編成されたと考えられる。