【ワシントン時事】米宇宙軍は8日、中国の大型ロケット「長征5号B」の残骸が日本時間9日午前11時ごろに大気圏に再突入する見通しだと発表した。正確な再突入ポイントは不明だが、現時点では北大西洋上空になるとみられる。
宇宙軍は最新の予想で「再突入が近づいているが、いまだ正確な時間と場所は分からない」として、再突入のタイミングが前後60分ほどずれる可能性を指摘。場所については「(長征5号Bの残骸が)秒速7.8キロと高速移動しているため、再突入の時間が1分ずれるだけで470キロの違いが出る」と説明した。
宇宙軍がこの数時間前に発表した予想では、再突入地点はインド洋上空とみられていた。
米非営利団体「エアロスペース・コーポレーション」によると、残骸は長さ約30メートル、幅約5メートル、重さ約21トン。居住地に落下し、人や物に被害が出る確率は低いとされる。
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