アメリカのバイデン大統領は、就任から100日を迎えるのに合わせて、日本時間29日午前、施政方針演説を行った。

新型コロナウイルス対策の成果をアピールしたほか、中国の包囲網を強化する姿勢を鮮明にした。

ワシントンから、藤田水美記者が中継でお伝えする。

バイデン大統領は、もともと用意していた原稿を急きょ変えて、中国の習近平主席を「独裁者」と表現するなど、
対抗姿勢を鮮明にした。

バイデン大統領「(習近平国家主席は)世界で最も重要な国になるため、必死になっている」

バイデン氏は、アメリカが、インド太平洋地域で強力な軍事的プレゼンスを維持することを中国の習近平国家主席に直接伝えたと述べたほか、台湾情勢を念頭に、「紛争を起こすのではなく、紛争を防ぐためだ」と強調した。

国内向けのアピールの場とされる施政方針演説で、外国にこれほど強いメッセージを送るのは異例。

また、新型コロナ対策では、2億回以上のワクチン接種を達成したと実績をアピール。

依然として社会の分断が深刻な中、感染拡大を完全に封じ込めるためには、国民の結束が重要だと訴えた。

https://www.fnn.jp/articles/-/176303