WHOは中国の言いなり「中国の隠蔽を調査するのは我々の仕事ではなかった」米調査員 新型コロナ起源調査
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20210404-00230733/

WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルスの発生源を調査するために武漢を訪問したWHO調査団の報告から、新型コロナは動物から中間宿主を介して人に感染した可能性が最も高く、武漢ウイルス研究所から流出した可能性は最も低いとの報告書を発表した。それに対し、日米を含む14カ国は共同声明を出して懸念を表明、中国が専門家に完全なデータを提供するよう要請した。中国側は初期感染者情報を含め、全てのデータを共有しなかったからだ。

 米メディアもWHOの報告に疑問を投げかけている。

National Review誌は「WHOの新型コロナの起源調査は国際スキャンダルだ。WHOは中国政府との共同報告書を発表したが、外部のオブザーバーたちが調査団の公平性に強い疑念を抱いたことが確認されただけだった」と指摘している。

中国政府と利害関係がある科学者

 そもそも、この調査は最初から問題視されていた。まず、調査団に入れられた科学者たちに問題があった。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、WHOは、中国側に、調査団に入れるメンバーを拒否する権利を与えていたという。そのため、アメリカ政府が推薦した3名のアメリカ人科学者は誰一人として受け入れられず、ただ一人受け入れられたアメリカ人科学者は武漢ウイルス研究所と深い繋がりがあるピーター・ダスザック氏だけだったというのだ。

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 また、ダスザック氏は、20以上の研究論文を中国政府の研究者と共同執筆したり、中国人民解放軍を含む中国共産党機関の資金で研究したりしていた。

 武漢ウイルス研究所や中国政府と利害関係のあるダスザック氏に公正な調査ができたのか?

 3月4日に、24名を超える科学者がWHOの調査を批判する声明を発表したが、その中で、彼らが、“彼(ダスザック氏)の発言は科学的客観性に関して重大な疑念をなげかけた”と問題視しているように、公正な調査が行われたとは考えられていない。

隠蔽調査は我々の仕事ではない

そもそも、調査団は、世界が注目していた、新型コロナの起源に関する“中国側の隠蔽”について踏み込んだ調査をしなかったようだ。

 ダスザック氏は、WHOの報告書が発表される直前に行われた3月 日放送の米CBSテレビ「60 Minutes」でこう話している。

「中国が新型コロナの起源を隠蔽しているかどうかを見つけるのは、我々の仕事ではなかった」

 WHO調査団の目的は新型コロナの起源を探ることだったので、中国が隠蔽しているかどうかについては調査をしなかったということか?

以下記事参照