都内「N501Y」変異ウイルス感染割合 2週間で約8倍に

東京都内では感染力が強いとされる「N501Y」の変異があるウイルスの感染が今月11日までの1週間で感染者の25.5%に確認されました。
その2週間前は3%余りで、2週間でおよそ8倍に増えていて、急速に感染が広がっています。

東京都内では、今月11日までの1週間に都の研究機関と民間の検査機関で新型コロナウイルスに感染した人あわせて510人の検体を調査して、
「N501Y」の変異があるウイルスかどうか調べました。

その結果、25.5%にあたる130人がこの変異ウイルスと確認されました。
この割合は先月28日までの1週間は3.1%でしたが、今月4日までの週は16%と急拡大し、今回はさらに10ポイント近く上昇しています。
2週間で割合がおよそ8倍に増えていて、急速に感染が広がっています。

都内では12日は61人、13日は80人が確認され、1日に発表される人数としては2日連続で最多となりました。
また、13日までに都内で確認された336人のうち、およそ85%にあたる286人は先月29日以降に確認されていて、感染者数の推移を見ても
都内で変異ウイルスがこの2週間で広がっていることがうかがえます。

急速に拡大する新型コロナの変異ウイルス。
大阪や兵庫の調査では、感染者に占める変異ウイルスの割合が7割から8割に達していて、神奈川でも割合は大きく増加しています。

【神奈川】
神奈川県では、今月1日から11日までに感染者338人の検体を調査し、30.2%にあたる102人が変異ウイルスと確認されました。
2月全体では5%あまりだったということで、短い間に急増していることがわかります。

【大阪】
大阪府では今月3日までの1週間に感染者304人の検体を調査した結果、73.7%にあたる224人が変異ウイルスと確認されました。
先月13日までの1週間は41.7%、先月20日までの1週間は48.6%先月27日までの1週間は65%と変異ウイルスの割合が高まっています。

【兵庫】
兵庫県では、先月28日までの1週間に感染者260人の検体を調査し、81.2%にあたる211人が変異ウイルスと確認されました。

これらの調査は、すべての新規感染者に行われているわけではなく、変異ウイルス感染者の濃厚接触者が比較的多く含まれる地域もあり、
必ずしも全体の正確な状況を示すものではないということですが、割合は上昇し続けていて、各自治体は警戒を強めています。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210414/1000062993.html