日本の若者の自殺率は主要先進国でトップ 今、若者のメンタルが危ない

なかでも、日本は若い世代の死因1位が自殺で、これは先進国(G7)のなかでは日本のみ。自殺率16.3%という数値は他の国と比較しても高く、これは韓国と同じ水準だと高橋さん。さらに、コロナ禍で子どもの自殺が大幅に増加し、去年の小中高校生の自殺者は479人と過去最多を記録しました。

高橋さんが取材した精神科医の木村好珠(このみ)先生によると、こうした若者のメンタル、自殺まで追い込まれている心の叫びが「うっせぇわ」という曲に垣間見えると指摘していたとか。この曲について、木村先生は「日本の若者たちが抱えている心の叫びの1つなのだろうなと思います。昔の尾崎豊さんの時代なら、バイクを盗んで走り出すといったように行動に表すことができた。しかし、今は、親に言われるがまま優等生のように育って、自分の本音を吐き出すことが苦手な人も多い」と分析していたそうです。

◆若者をメンタル不調から守る3つのポイント

かつての鬱々とした若者は、いわゆるツッパリ(不良)や校内暴力などヤンチャな方向に向かうことが多かったわけですが、今の若者はそうではなく、あくまで大人しく、しかし一方でSNSという匿名性の世界では過激な発言をしたり、同調圧力でネットいじめをしたりする方向に流れていると、木村先生が話していたことに触れます。

そんな状況において、どうすれば若者を救えるのかをずっと考えていたと高橋さん。若者とのディスカッションや、精神科医に話を聞くなどした結果、3つの結論に達したと言います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/45cd5ccc9463f4cee178e5b90fcff022131cb5e5