去年末の時点で、日本に在留する外国人はおよそ289万人で、このうち近年急増しているベトナムが全体の15%余りを占め、
国・地域別では初めて韓国を上回り、中国に次いで2番目に多くなりました。

出入国在留管理庁によりますと、去年末の時点で日本に在留する外国人は288万7116人で、前の年からおよそ4万6000人減少しました。

このうち国・地域別では、
▽中国が77万8112人と最も多く、
次いで、
▽ベトナムが44万8053人
▽韓国が42万6908人などとなりました。

全体の15%余りを占めたベトナムは、この10年で10倍以上となるなど、留学生や技能実習生を中心に近年急増していて、今回、初めて韓国を上回りました。

一方、去年1年間に不法滞在などで国外退去などの処分を受けた外国人は1万5875人で、このうちの7割近いおよそ1万1000人が農業や建設業などで不法に就労していました。

また、強制送還された人は5450人で、新型コロナウイルスの影響で航空便が減少したことから、前の年の半数余りにとどまりました。

出入国在留管理庁は、国外退去の処分を受けた外国人が出国を拒否して、長期間収容される問題を解消するため、退去するまでの間、
親族などのもとで生活することを認める出入国管理法などの改正案の成立を目指しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210331/k10012947931000.html