オートバイ高速料金半額へ 4〜11月の土日祝、ETC割

 国土交通省は二輪自動車(オートバイ)の高速道路料金を普通車の半額にする割引を2022年4月から実施する方針を固めた。
同年11月までの土日・祝日に、自動料金収受システム(ETC)搭載車で100キロ以上の距離を走行した場合を対象とする。

 24日にあった自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム(PT、逢沢一郎座長)の会合で、国交省が表明した。
高速道路会社(NEXCO)各社が季節限定で実施してきたETC割引「ツーリングプラン」の一環として、事前にインターネットで利用日や氏名などを申告して申し込む形式を想定している。
対象区間はNEXCO管内で、現行の二輪車料金の37・5%引きとなる。

 高速道路の料金体系は、車体の大きさや重量などに応じて5区分に分かれる。普通車1に対して軽自動車・二輪自動車は最も安い0・8の料金設定だ。
しかし、二輪自動車は軽自動車より軽い車種が多く、道路の摩耗も少ないことから利用者から割高だとの指摘が出ていた。
新型コロナウイルス禍で「密」を避ける移動手段として自動二輪車の利用者が増える中、利用環境を整備する狙いもある。

 PT内には更なる二輪車利用促進策を求める声もあり、今後の調整次第で開始時期などが前倒しされる可能性もある。【遠藤修平】

https://mainichi.jp/articles/20210324/k00/00m/010/393000c