ミャンマーでは軍のクーデターに抗議するデモに治安部隊が発砲し、地元メディアは14日、少なくとも市民20人が死亡したと伝えました。
軍は最大都市ヤンゴンの一部地域に戒厳令を出し、デモの取締りで前面に出る構えを示し圧力を強めています。
ミャンマーの地元メディアは、最大都市ヤンゴンや中部の都市バゴーなどで14日、軍のクーデターに抗議するデモに治安部隊が発砲し、少なくとも市民20人が死亡したと伝えました。
ミャンマーでは13日、デモに参加していた市民少なくとも10人が死亡したということで、国連の今月11日時点でのまとめと合わせると、これまでに亡くなった人は100人に上るとみられます。
さらに軍は14日夜、治安部隊によるデモの取締りが行われ、複数の縫製工場が焼ける火事があったヤンゴンのラインタヤ地区など一部の地域に戒厳令を発令しました。
この地域では軍の司令官が司法を管轄することになり、軍はこれまで主に警察が担当してきたデモの取締りで前面に出る構えを示し圧力を強めています。
一方、軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー氏が率いる政党の議員などでつくる委員会は13日声明を発表し「独裁を打倒するためすべての民族は力を合わせなければならない」と軍に抵抗するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210315/k10012915471000.html