トヨタのアルファード/ヴェルファイアのフルモデルチェンジ準備が進められている。

現行型は2015年1月にフルモデルチェンジ発売され、既に5年が経過。
2017年12月にはマイナーモデルチェンジを受け後期型に切り替わっている。
現在はモデル末期ということになるが、それでも2021年2月の販売台数ランキングは、ヤリス、ルーミーに続く第3位で1万台を超えた。
エントリー価格352万円のモデルが、この水準で売れ続けているのは他に類を見ないといってもいいだろう。

https://car-research.jp/alphard/turbo.html

■アルファードがミニバン一人勝ちの原因

ミニバンブームが去った後もなお、アルファードが売れ続けている理由は、2列目、3列目シートに乗車する人が時代を経て変化してきたことにある。

かつてのファミリーミニバンといえば、前席に大人が乗車し、後席に子供を乗せるというシーンが目に浮かぶ。
こういった使い方をメインとするユーザーは、もちろん現在でも多くおられるが、その絶対数は以前よりも減っている。

少子高齢化が進むなかで同乗者の年齢層も変わってきた。
後席は子供ではなく、大人が乗ったときの快適性が強く求められ、結果的にミニバン車種の中でも最上級のアルファードが選ばれやすくなった。

フルモデルチェンジを受けた次期型でもこのあたりのニーズは反映されることになる。
プラットフォームにはTNGA世代の最新テクノロジーが使われ、さらに進化した乗り心地が提供される。
2列目および3列目シートは、よりリラックスできるものとなり、乗り降りのしやすい低床化も盛り込まれる。
エクステリアは落ち着きと威厳のあるスタイルを踏襲しながらも、全高をやや縮小させることで時代に即したデザインとなるだろう。

次期アルファードは2022年春頃の発売が見込まれる。
ヴェルファイアは車種統合で廃止となり、そのコンセプトはエアロタイプの一つとして継承される。

(写真は現行アルファード)
https://car-research.jp/wp-content/uploads/2021/02/alphard.jpg