中国による違法で恣意的な拘束に、ノーを突きつける60か国
大紀元時報 2021年3月5日 13:46
2021年2月、欧州連合を含む約60か国の世界諸国が「国家間の関係における恣意的な拘束に反対する宣言」に署名した。15日、今回の宣言を主導したカナダのマーク・ガルノー外相は声明で、「違法かつ道義に反する行為により、あらゆる国の市民が危険に曝される。これは法治を根底から覆すものだ」と訴えた。
恣意的拘束は特に中国がよく外交手段として利用する手だ。これは国際法に違反し、人権の原則確立を妨げるだけでなく、国家間の関係をも弱体化させる行為である。注目に値する中国の恣意的拘束の例としては、オーストラリア国民とカナダ国民が中国で拘束された事件、また新疆ウイグル自治区における自国民の強制収容所への拘留が挙げられる。
オーストラリアに所在するラ・トローブ大学のアジアプログラム「ラ・トローブ・アジア」を率いるベック・ストレイティング博士は、英ガーディアン紙の豪ウェブサイト「ガーディアン・オーストラリア」に対して、中国が「適正な法的手続を経ずに」外国人を拘留した事例は数多くあり、これは「広範にわたる地理的な戦略や政治目的によるものと考えられている」と語っている。
これを明らかに示す事例として、成蕾キャスターの拘束事件が挙げられる。2020年8月にオーストラリアが2019新型コロナウイルス急性呼吸器疾患(COVID-19)の初動対応に関する調査の必要性を訴えたことで豪中関係が悪化していた時期であり、中国国営放送局「中国中央電視台」が所有・運営するCGTN(中国グローバルテレビジョンネットワーク)の国際番組に所属していた同有名キャスターが拘束された。成キャスターは中国生まれだが、オーストラリア国籍を取得している。
以下ソース
https://www.excite.co.jp/news/article/EpochTimes_69378/