とんでもない経済危機から脱することができないベネズエラで、今や避妊さえ困難となっている。

避妊道具や避妊薬は、一般人は考えられないほど高価となっているのだ。
ここ最近のベネズエラの首都カラカスでは、コンドームは3個が4.4ドルで販売されている。

4.4ドルなんか高くないと思うかもしれないが、ベネズエラの賃金は1ドル(約110円)を上回る程度。
つまり3ヶ月働いてもコンドーム3個分の4.4ドルにも届かないのだ。

避妊薬はまさに高価で、薬局で避妊薬を購入しようとすれば最低でも11ドルもする。1ドルの賃金を受け取る会社員が避妊薬を買うためには、まる10ヵ月間月給を使わずに貯めなければいけないのだ。

このような事情から、ベネズエラでは望まない妊娠が激増している。

こんなに貧しい国で避妊薬を手に入れる唯一の手段は公立病院だけだ。公立病院では、庶民向けに避妊薬を無料で提供していた。

しかし、経済が崩壊したベネズエラでは避妊薬の無料提供はすでに中止されている。

望まない赤ちゃんが多く生まれている中、医療システムまで劣悪であり、病院では新生児の死亡が増えている。
ベネズエラの公式統計を見ると、2015-2016年にベネズエラの新生児死亡率はおよそ65%と非常に高い。

過去にベネズエラでのマクドナルドの価格が1か月の最低賃金より高いと話題になったこともあった。

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