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韓国軍 脱北者を見落とし 監視カメラなどに8回 警報音も

韓国北東部で今月、北朝鮮との境界を越えて脱北した男性の身柄が確保されま
したが、その際、韓国軍はおよそ3時間で合わせて8回、男性の姿を監視カメラ
などで捉えていたのに見落としていたことが明らかになり、韓国メディアは軍
の警戒態勢がずさんだと批判しています。

韓国北東部カンウォン(江原)道の北朝鮮との軍事境界線の近くで今月16日、
20代の男性の身柄が確保され、韓国軍は男性が脱北する目的で潜水服を着て泳
いできたとみて調べています。

韓国軍は23日、当時の状況を調査した結果を発表し、それによりますと、韓国
側に入った男性の姿は、軍の監視カメラなどによって午前1時ごろからおよそ3
時間にわたって合わせて8回捉えられ、モニター室では警報音も鳴ったという
ことですが、いずれも見落としていたということです。

軍が男性を把握したのは午前4時16分ごろで、その後の対応も遅れ、身柄を確
保するまでにさらにおよそ3時間かかったということです。

一連の軍の対応をめぐり、ソ・ウク(徐旭)国防相はすでに今月17日に国会で
陳謝していますが、韓国メディアは軍の警戒態勢がずさんだと批判しています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210223/k10012882191000.html