Gショックがマニアに人気 新たなロレックス?
時計コレクター、頑丈で経済的な時計にも夢中

 昨年発売されて大人気となった時計の一つに、180ドル(約1万9000円)のデジタル腕時計「GショックRef. 6900 by John Mayer」がある。
カシオがミュージシャンのジョン・メイヤー氏、時計マニアに人気のブログ「ホディンキー」と協力して作った限定モデルだ。
普段は数千ドルや数万ドルの時計を欲しがる時計マニアを控えめな価格の同モデルが魅了した。同モデルは12月に発売されると、
15分もたたないうちに完売し、今もイーベイで定価の3倍近い価格で転売されている。

 このモデルが注目されたのはもちろん、グラミー賞歌手で時計好きだというメイヤー氏の協力のおかげだ。ただ最近は世界的にカジュアル化が進み、
好みのうるさい時計のコレクターは一般的なGショックや100ドルのタイメックス、125ドルのスウォッチなど、頑丈で経済的な時計にも夢中になっている。
芸術関係の仕事をしているニューヨーク州カーメルのジェイソン・ブッチエリさん(28)は時計マニアで、Gショックも3つ持っている。
「誰でも実用的な時計が必要だ。皿を洗うときや、スイス製やドイツ製の高級時計を傷つけたくないときにちょうどいい」とブッチエリさんは話した。

 ロードアイランド州で犬を走らせるビジネスを営むクレイトン・ロスさん(42)は、樹脂でコーティングされたGショックのような、繊細さとは縁のない時計は仕事に欠かせないと考えている。
「犬が走る時間を計るのに使っている。軽くて、落としたり土砂降りの雨でぬれたりしても壊れないものが必要だ」と話す。仕事の時間以外は、ロレックス・エクスプローラーや
ワイス・ウォッチ・カンパニー(ロサンゼルス)のハンドメイドの時計などの高級時計を楽しんでいる。

https://jp.wsj.com/articles/SB12791701208826304605104587291152820724944