1月の埼玉・戸田市議選に当選した歌手のスーパークレイジー君(34)がいきなりの正念場を迎えた。15日付で市民から「居住実態がない」との当選異議申し出を戸田市選挙管理委員会が受理したのだ。

クレイジー君は先月31日投開票の市議選で当選した。公職選挙法で、地方自治体の選挙では、その自治体に3か月以上の居住が立候補の条件になる。
都内在住だったクレイジー君は昨年10月2日に単身、住民票を戸田市内に移し、選挙に備えていた。

「(生活していた証明となる)電気、水道、ガスの明細書はあります。ライブの仕事で、週末に1泊2日で関東から離れる時は何度かあったが、生活の実態は戸田にあります。
嫁と子供が住む都内の家には、車で20〜30分くらいの距離なので、すぐに会えるし、(隣接する)川口に来てもらったりしていた」と「居住実態なし」は言いがかりだとする。

さらにクレイジー君は選管幹部から脅迫まがいの辞職圧力を受けた件についての詳細に言及した。

「2月4日深夜に選管の人から『大事な話がある』と呼び出された。『会う場所は市役所ですか』と言ったら『市役所じゃ、ちょっと…』と真っ暗闇の小学校の前。
居住実態の件で『裁判とかになったら戦うには相当体力が必要だ』
『当選無効を狙っている組織は巨大組織だからすごい』
『今すぐ辞職して、ゴメンナサイというのが一番、あなたの株が上がる』
『(応援していた)子供たちが悲しむぞ』などと言ってきたんです」

クレイジー君の当選は奇跡≠ニいわれ、そのあおりで、国政政党の公明党や共産党の候補者落選が話題になった。クレイジー君が自ら辞職した場合、選挙から3か月以内の場合は、補欠選挙とならずに次点の候補が繰り上げ当選となる。
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