「ドレッドヘアーは薬物持つ人多い」ミックスの男性への職質、「差別的で違法」と波紋

男性は「この容姿であるかぎり、これから自分が何をしても警察官に疑われると言っているようなもの」と困惑する。専門家からは、警察官の差別的な対応が「違法」との声が上がる。
バハマと日本のミックスの男性が、警察官から職務質問を受ける様子を撮影した動画に、波紋が広がっている。
動画は1月下旬、東京駅の構内で撮影された。SNSに投稿されたのは、約1分間のやり取りだった。

ドレッドヘアー、おしゃれな方で結構薬物を持っている方が私の経験上今まで多かった、そういうことです
男性:久しぶりにドレッド見たから止めたわけではないんだね、ぶっちゃけ本当に微塵もないのね?
警察官:そうそう、私のことを気になっていると思ったのと、先ほど言った、そういった
男性:経験上イコール髪型似てるだけで大体いつも
警察官:似てるとかじゃなくて
男性:要は大体こういうやつって(薬物を)持ってるって言いたいんでしょ
警察官:持ってる可能性がある、悪くはないんですよ、悪くはないんだよ。私の経験則で、一部の方でそういったものを持っている方がいた
男性:だから要は、こいつこんな髪してるからどうせ(薬物を)持ってんだろうなって思ったんでしょ
警察官:どうせ持ってるかどうかは分からない、持っている可能性があるってこと

「恥ずかしかった」
当時、どのような状況だったのか?
職務質問を受け、動画を撮影した男性のZoさんに話を聞いた。
Zoさんは、日本人の母とバハマ人の父の間に生まれた。横浜で生まれ育ち、国籍も日本だ。
仕事を終えて東京駅で乗り換える際、スマホを操作していたときに警察官2人に「仕事帰りですかね?ちょっと先ほどこちらを見て気にしたようだったので」
などと呼び止められたという。
「そもそも警察官の存在に気付いていなかったし、いきなり前に出てきたから驚いただけです、と伝えましたが
『すぐ終わります』と制止され続けました。帰宅する人が増える時間帯で、人がたくさんいる中で職務質問されてすごく恥ずかしかったです。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6022839dc5b6d78d4449d1f4