東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、辞任の意向を固めました。後任には、
日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏を充てる方向で調整が進められていることもわかりました。

 複数の与党幹部によりますと、森氏は大会組織委員会の会長職を辞任する意向を固め、
伝えてきたということです。森氏の進退をめぐっては、12日午後開かれる組織委員会の理事・評議員による
合同会議で議論される予定でしたが、森会長はこの場で辞任を表明する見通しです。

 森会長は今月3日に開かれた日本オリンピック委員会の臨時評議会で、「女性がたくさん入っている
理事会は時間がかかる」などと発言。翌日には発言を撤回した上で謝罪し、引き続き会長職を務める考えを
示していました。

 しかしその後も、東京大会のボランティアを辞退する人が相次いだほか、国際オリンピック委員会が
森氏の発言について「完全に不適切だ」と声明を出すなど、国内外で批判が高まり、森氏に近い
組織委員会幹部も辞任は「やむを得ない」との見方を示していました。

 政府関係者によりますと、後任には、日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏を充てる方向で
調整が進められているということです。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4196207.html