元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして拘束された米国人親子2人の
弁護側は5日、日本への身柄引き渡し手続きの差し止めを求める申立書をボストン連邦高裁に提出した。
米政府は今月12日までは引き渡しをしないとしており、弁護側は、同日までに手続きを差し止めるよう
高裁に求めた。

 申立書で弁護側は、親子の身柄を日本に引き渡せば、国連の拷問禁止条約で禁じられた不当な取り扱いを
受ける恐れがあると主張。ゴーン被告らが休憩なしで昼夜頻繁に取り調べられたことなど「肉体的・
精神的に過酷な痛みや苦しみの証拠」を列挙した。

 また、保釈中の被告の逃亡は罪に当たらないため「親子に対する容疑内容が全て真実だったとしても」
親子を罪に問うのは不適切だと主張した。(共同)
https://www.sankei.com/world/news/210206/wor2102060018-n1.html