富山県 初の鳥インフルエンザ確認 小矢部の養鶏場14万羽処分へ
2021年1月23日 12時26分
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富山県小矢部市の養鶏場で22日、多数のニワトリが死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、鳥インフルエンザウイルスが検出されました。感染の確認は国内で38例目、富山県内の養鶏場で感染が確認されたのは初めてで、富山県は、養鶏場で飼育されている14万羽余りの処分を進めています。
富山県によりますと、22日夕方、小矢部市にある養鶏場の鶏舎でおよそ2000羽のニワトリが死んでいるのが見つかりました。
県で遺伝子検査を実施した結果、「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
このため富山県は陸上自衛隊に災害派遣を要請して23日朝からこの養鶏場で飼育されている14万羽余りのニワトリの殺処分を進めています。
また、養鶏場の、半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に指定したほか、半径10キロ以内をその区域から外への出荷などを禁止する「搬出制限区域」に指定しました。
さらに、周辺の幹線道路沿いなどに消毒スポットを設置し、養鶏場に出入りする車両の消毒を行うことにしています。
これでこの冬、国内での鳥インフルエンザの感染の確認は38例目となり、富山県の養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認されたのは初めてです。
23日朝開かれた県の対策本部会議のあと、新田知事は報道陣の取材に対し「鳥インフルエンザが広がらないようにほかの養鶏場は高い緊張感を持って予防措置などを講じてほしい」と話しました。
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