中国のポータルサイト・百度に19日、「日本の家を囲う壁はとても低いが、日本人は泥棒に入られる心配をしないのか」とする記事が掲載された。
記事は、日本では家屋を囲う高い壁を見かけることが少なく、市街地、農村を問わず大部分の家屋には低い壁があるだけで、門もついていないと紹介。
その理由は「日本人が泥棒を恐れていないから」ではなく、日本の社会環境を考えた上で敢えて高い壁を作っていないのだと伝えた。
そして、日本ではかつて家の周りに高い塀を建てるケースも見られたが、決して広くは普及しなかったと説明。日本では毎日のように地震が発生しており、
大きな地震が起きた時には高い塀は容易に崩れて事故が起こりやすくなるとし、過去には実際に地震で崩れた塀の下敷きになって通行人が死傷する事故が起きたと紹介している。
また、日本の建築に関する法律では石塀は高さ1.2メートル以下、コンクリート塀も2.2メートル以下とするよう定められており、規定ぎりぎりの
高さの塀を設けるとなると強度を高めるためにコストがかかり、一般市民には大きな負担になってしまうため、多くの家屋が背の低い塀を設けているとした。
記事はさらに、日本の治安がいいことも高い塀を設ける必要のない理由の一つであると紹介。防犯カメラや警備システムを導入している家庭が
少ないことからも日本の治安の良さがうかがえるとしたほか、日本の街には交番が多く、毎日警察官がパトロールを行っていることも治安を
保つ上で大きな役割を果たしていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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