◆コロナで「困っています」物乞いする若年層 うつむく困窮者に届かぬ支援

首都圏で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出された今月7日夜。JR新宿駅(東京都)の西改札付近を歩いていると、一人の男性の姿が目に入った。雑踏の中で柱を背に座り込み、うつむいている。
手に掲げていた段ボールの切れ端には「コロナ等で色々困ってます お願いします」と書かれた文字。

通行人が「少ないですけど」と足元のおわんに小銭を入れていく。「ありがとうございます」。男性はやっと視線を上げた。

【緊急事態宣言】前回と今回の違いは?

 話を聞こうと声を掛けた。男性は35歳。コロナ禍で職を失い、再就職もかなわなかった。年末年始は友人宅に身を寄せたが、
いつまでも頼るわけにはいかず、路上で過ごしながら「物乞い」をしているという。

 都は住まいがない困窮者向けに一時滞在用のホテル1000室を用意しているが、「知人から聞いた」という程度で、詳しい利用方法は知らないという。
「とにかくコロナで仕事がない。それだけです」。再び顔を伏せた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d06a473ca74953c8b30da78a14cdacc31610cb6d
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