米バイデン次期大統領 議会に閣僚人事の早期承認訴える
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210109/k10012805701000.html
2021年1月9日 11時37分

アメリカのバイデン次期大統領は今月20日の新政権発足に向けて閣僚人事の指名をすべて終えたものの議会での承認手続きが遅れているとして懸念を示し、早期の承認を訴えました。
バイデン次期大統領は8日、地元デラウェア州で会見し、次期政権の閣僚となる15人の指名をすべて終えたほか政権高官の指名も歴代政権に比べて迅速に進めているとアピールしました。

その一方で、閣僚人事を承認する議会上院で承認の手続きが遅れていることに懸念を示し、「上院は速やかに承認に向けて動くよう願っている」と述べました。

バイデン氏は特に国務長官や国防長官など4つの閣僚ポストを挙げ、「世界の脅威や危険を考慮すれば迅速に承認すべきだ。不在があってはならない」と訴えました。

議会上院では、今月5日にジョージア州で決選投票が行われるまで共和・民主のどちらが多数派となるかわからなかったことや
トランプ大統領が選挙の敗北を認めなかったことなどから、次期政権の閣僚人事の承認手続きが遅れています。

議会上院は今月19日には国防長官に指名されたオースティン元中央軍司令官の公聴会を開く予定ですが、それ以外の閣僚人事は公聴会の日程も決まっておらず、
アメリカのメディアは新政権が発足しても閣僚が1人も承認されていないおそれがあると伝えています。

続く