【パリ時事】フランス東部ブザンソンに留学中の筑波大生、黒崎愛海さん(東京都出身)が2016年12月に行方不明になった事件で、ブザンソンのマントー検事は7日、AFP通信に対し、黒崎さんを殺害したとされるチリ人の元交際相手ニコラス・セペダ容疑者の公判を年内に開始できそうだと明らかにした。当局による捜査がほぼ終了したという。

 マントー検事はAFPに対し、精神鑑定の結果、公判に臨む上での問題はセペダ容疑者には認められず、知力も「平均を上回る」と判断されたと説明した。「かなりのナルシシズムがあり、他者への共感力に問題を抱え、他人を操作する傾向がある」と確認されたとも述べた。

 セペダ容疑者は一貫して容疑を否認。地方紙レストレピュブリカンによると、ブザンソンの司法当局は6日、セペダ容疑者の保釈請求を却下した。


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筑波大生不明、年内に公判へ フランス検察
2021年01月08日16時24分
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