【ワシントン時事】
米上院は1日、トランプ大統領の拒否権行使により審議差し戻しになっていた国防権限法を賛成80、反対12で再可決した。
下院も先月28日、拒否権を覆すのに必要な3分の2以上の賛成で可決しており、同法は成立した。

現政権下で拒否権が覆されたのは初めてで、トランプ氏の求心力低下が浮き彫りになった。  

国防権限法は、2021会計年度の国防予算の大枠を約7410億ドル(約76兆円)と定めたほか、トランプ氏が目指すドイツやアフガニスタンからの米軍撤収を事実上阻止。😤
トランプ氏が反対していた、奴隷制維持を主張した南部連合(南軍)将軍の名を冠した米軍基地の名称変更も義務付けた。
米国防権限法が成立 議会、大統領拒否権覆す(時事通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c52ca62aba7b2523cc84e327a85b55eafeee9c39

※故・トランプ氏の2021会計年度の国防予算は約7400億ドル

先月の記事
【ワシントン時事】
米議会が安全保障政策をめぐり、トランプ大統領と真っ向から対立している。
議会は、2021会計年度国防予算の大枠を定める国防権限法案に、ドイツやアフガニスタンからの米軍撤収を阻止する条項を挿入。
国防権限法案は、同盟国や抑止力などに対する影響評価を行うことなく、在独米軍を3万4500人以下に減らすことはできないと明記。
アフガンについても影響評価報告書の提出なしに2000人以下に削減できないと定め、撤収を急ぐトランプ氏に「待った‼」をかけた。

トランプ氏は周囲の反対をよそに、強引な米軍撤収を進めてきた。7月にはドイツの国防支出に不満を示し、約1万2000人の削減を指示。11月には拙速な撤収に抵抗するエスパー国防長官を更迭し、アフガンとイラクに駐留する部隊を減らすよう命じた。🤪
国防権限法案には中国との大国間競争をにらみ、インド太平洋地域における米軍能力強化のための特別基金「太平洋抑止力イニシアチブ」設置なども盛り込まれている。👍

米議会、トランプ大統領と真っ向対立 国防権限法、軍撤収「待った」:時事ドットコム
https://www.jiji.com/sp/article?k=2020120600250&;g=int