ニューヨーク(CNN Business) 米クレジットカード大手「ビザ」は26日までに、アダルトサイトなどの運営企業「MindGeek」の
提供サービスを顧客が利用した場合、一部のコンテンツのみの決済を認める方針を明らかにした。

カード支払いが可能なのは、アダルトサイトの利用者が制作し掲載したのではなく、専門のスタジオが手がけたコンテンツのみとなる。
サイト利用者によるコンテンツは現在、決済禁止の対象となっている。

ビザは声明で、専門スタジオの作品は法順守の必要事項に合致していると説明した。

同社は今月、MindGeekの傘下にあるアダルトサイト「Pornhub」の利用に伴うカード支払いの業務を暫定的に中断。
米紙ニューヨーク・タイムズが、同サイトには児童虐待や出演者の合意を得ていないような内容のものが掲載されている疑いがあるとの報道を受けていた。

ビザによると、PornhubやMindGeekの他のサイトに関する予備的な決済中止は現在進めている調査が完了するまで維持される見通し。

タイムズ紙は、意識不明にある女性や少女への暴行場面の録音や裸姿の未成年の少女のビデオ映像などがPornhubに掲載されていたと報道。
同サイトはこの報道を否定し、「無責任かつ目に余るほどの虚偽」と反発していた。

報道後、マスターカードなど他の同業企業も同サイトを利用した顧客の決済業務などを禁止していた。

Pornhubはその後、身元が確認されない投稿者が送った数百万点のひわいな内容の映像を排除。児童虐待などのコンテンツを阻止することを狙っていた。
この措置で、掲載されている映像は1350万点から300万点以下に激減した。

https://www.cnn.co.jp/business/35164442.html