沖縄タイムス社は2020年の県内十大ニュースを選定した。新型コロナウイルスの感染拡大で、県民生活が影響を受け続けた1年となった。
県が緊急事態を宣言し、県民の生活や行動が制限された。
県経済をけん引する観光も観光客が激減し、経済面でも打撃となったほか、コロナ関連支援制度を巡る不正が広範囲に行われたことも発覚した。

豚熱(豚コレラ)の発生が33年ぶりに確認され、約1万2千頭の豚が殺処分された。6月の県議選では、玉城デニー県政の与党が過半数を獲得したが、野党・中立と議席が伯仲し、厳しい県政運営となっている。

戦後の沖縄文学をけん引してきた芥川賞作家の大城立裕さんが95歳で亡くなった。スポーツではプロ野球、パ・リーグの新人賞に西武の平良海馬投手が県勢で初受賞。
空手の喜友名諒は、全日本選手権で史上最多の9連覇を達成、来夏の東京五輪での金メダルへ期待が膨らんだ。

昨年正殿が焼失した首里城は、26年の再建に向け動きが本格化。基地問題では米軍絡みの事件・事故が相次ぎ、名護市辺野古の新基地建設では土砂投入が続けられた。

【1位】県、2度の緊急事態宣言
【2位】観光客大幅減 経済に打撃
【3位】豚熱、33年ぶりに発生
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/682121