護衛艦と中国漁船の衝突事故で男性自衛官を書類送検 鹿児島海上保安部

今年3月、屋久島の西の沖合で海上自衛隊の護衛艦と中国籍の漁船が衝突した事故で、鹿児島海上保安部は護衛艦の当直責任者だった自衛官を書類送検しました。
この事故は今年3月30日夜、屋久島の西方およそ650キロの海上で、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と中国籍の漁船が衝突し、それぞれの船体に穴が開いたもので、中国漁船の乗組員13人のうち、1人が腰を痛めるけがをしたということです。
鹿児島海上保安部は、漁船を避けるための指示を怠ったなどとして、当時「しまかぜ」の当直責任者だった28歳の男性自衛官を業務上過失往来危険の疑いで書類送検しました。
海保によりますと、2隻の位置関係としては、中国漁船側に回避義務があったものの、しまかぜ側も適切に操艦すれば衝突を回避できたということで、男性自衛官が容疑を認めているかについては捜査に支障があるとして明らかにしていません。

https://www.fnn.jp/articles/-/118790