「おっぱいの写真はどこまで許されるのか?」についてFacebookが熱い議論を経てポリシーを更新

Facebookでのアカウント停止やコンテンツ削除についての異議申し立てに関する判断や
決定を行うFacebook監督委員会が、多くのユーザーに影響を与える可能性があるコンテンツ
削除についての審議事例6件を公開しました。その中でも「女性の乳房を撮影した写真」については
かなりの議論が行われた模様だと報じられています。

公開された6件の事例のうちの1つである「2020-004-IG-UA」は、女性の乳房を撮影した
写真が削除されたというもの。問題となった写真8枚のうち、5枚の写真は女性の乳首が隠されておらず、
残り3枚は乳首が写っていないか、手で覆われた状態の乳房が撮影されていました。
Facebookは「成人のヌードと性的行為」のポリシーに違反したとしてこの写真8枚を削除しましたが、
投稿者は「背景にピンクの背景色を使っており、乳がん予防を目的としたピンクオクトーバー
キャンペーンの一環だった」と主張しています。

この乳房の写真について、ポリシーの更新をFacebook監督委員会から勧告されたFacebookが、
「女性の乳房をもみしだく写真の違反基準はどのラインなのか?」という問題について
議論していたことを示す内部文書を入手したと海外ニュースサイトのViceが報じています。

Viceが入手した内部文書によれば、Facebookは実際に女性が自分の乳房に手をあてている
複数枚の写真に対して「これはセーフ」「これはアウト」と議論していたとのこと。

Facebookは最終的に「女性の胸や衣服をつかむ動きがない限り、手のひらやまっすぐな指で
乳房を覆うか押しとどめる」ことは問題がないと判断し、「乳房のサイズや形に応じて手のひらが
湾曲している写真は認められるが、乳房をつかんでいる場合は認められない」と定義しました。
また、完全に服を着ていても、女性の乳房を揉む写真に他の人が写っている場合は
ポリシー違反になるとしています。
https://gigazine.net/news/20201202-facebook-oversightboard-breast-policy/