>>115
太陽の内側(核)では、大量の水素が核融合反応を起こしていて、
中心温度は約1600万度の高温、さらに2500億気圧の高圧状態となっています。
 核融合反応というのは、4個の水素原子が衝突を起こし1個のヘリウムに変わる反応のことです。
 この反応により、太陽は1秒間に約430万トンも体重を減らしています。 ←結果にコミット
しかし、それはなくなったわけではなく、38億6000万メガワットの1兆倍、水素爆弾数万個分という、
ものすごいエネルギーに変化しています。
太陽は、自然の原子炉、天然の原子核融合炉です。

 しかし、この核融合反応で作られたエネルギーは、すぐに私たちの目に見えるわけではありません。
核で作られたエネルギーは、核や放射層という圧力が非常に高い部分でじわじわと伝わっていき、対流層で、
浮かんだり沈んだりを繰り返しながら、約100万年(最近の研究では17万年)もかかって、
やっと光として表面に出てくるといわれています。

@まず、今のペースで1秒間に約430万トンも水素を消費していくと、
やがて、水素が減ってヘリウムが中心部で10%を越えるようになります。
Aヘリウムが多くなると、中心部は数千万度まであがり、水素核融合反応も激しく進み、
今より50倍ほどの大きな星となり、明るさも2000倍ほどに増します。
Bさらに、ヘリウムが全体の半分にもなると、中心核でヘリウム反応が始まり、
星の構造は一気に変化し、やがて大きさは現在の数百倍、明るさは現在の約1万倍にたっします。
その大きさは地球を飲み込むほどで、すべてを焼き尽くされた地球も一生を終えます。
Cその後、太陽は、不安定な赤い「変光星」となり、外側のガスを放出していく。
ヘリウム反応がすべておわると、こんどは炭素がエネルギーの新しい源にならない限り、
最期には暗く小さな「白色わい星」となってしまいます。