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  満洲だけではなく、樺太にもソ連の無法が…

●8月15日の日本降伏後、ソ連軍は千島に上陸を開始し、
16、17日に樺太の2つの町が砲爆撃を受け、千戸以上が焼失した。
停戦協定のため派遣された白旗をかかえた軍使はその都度射殺され、一部は抑留された。

ヘーグ条約には特に「軍使」という章が設けられ、軍使は”不可侵権”を有すると定められているのだが、
ソ連軍はそんなことには無頓着だった。

8月22日、ソ連軍との間でどうやら停戦協定が成立した直後、
降服を意味する白旗が林立する樺太庁の所在地・豊原市はソ連軍の銃爆撃を受け、たちまち4〜500人が死傷した。
同じ日、北海道に避難する非戦闘員を乗せた三隻の船が撃沈・撃破され、600人が行方不明となった。