今回は、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で国交大臣を熱演し、がぜん注目を集めた個性派女優、江口のりこ。劇団東京乾電池(座長・柄本明)のメンバーで、演技力は以前から折り紙付きの名バイプレーヤーだ。
彼女の顔相の特徴は、何よりまず目だ。一重瞼の重眼(小さい目)で、いかにも地味な印象。どちらの相も慎重で臆病なのに加え、感情や情熱が外に現れにくいため、色恋の場面では不利だ。
しかし、熱しにくく冷めにくい気性は、ひとたび情熱を抱くと粘り強く、とことん極める美点を発揮して、職人や伝統芸の世界では成功を得やすい。
性ホルモンタンクの臥蚕(下瞼の三日月形の部分)が乏しく、一重瞼と重眼も加わって、セックスアピールは弱く、男縁は少ない。
一重瞼は細目になりがちだが、彼女は垂れた丸目で愛嬌はある。しかし、目頭に切れ込みがなく、太めの眉からも、性愛の場面で計算尽くで媚びることをせず、自分の気持ちに正直に動く。
小口ながら唇は厚く、求める愛を示す下唇より与える愛の上唇の方が厚いので、男性からの求愛を待つのではなく、好意を覚えた異性には自ら積極的にアクションを起こす。
笑うと小さな口が横にニーッと大きく開くのは、周囲の引き立てを得る吉相。また、彼女は笑った途端、眼光に和気が溢れ、とてもいい笑顔になる。ポーカーフェイスな役柄が多いせいで冷たい印象を持たれがちだが、内実は柔和で温かい。
忍耐強く気取らない“いい奥さん”になる女相
それでも、その眼光に媚や淫が現れないのは、芝居一筋の職人的な生き方をする人で、性愛より仕事に軸足を置いている証しだろう。
【官能度】は「2」。【モテ度】も、薄めの眉と丸目、広めの目間が辛うじて尻軽相ながら、男縁を増すところまではいかず、「1」寄りの「2」と低い。
小口でアゴの骨格も大きくないものの、鼻の肉付きがほどよく、金甲(小鼻)の張りも悪くない。【スタミナ度】は「2」寄りの「3」。口元の肉付きは良好ながら、締まりはよいとは言えず、【名器度】も「3」と観る。
決定的なあげまん相がなく、眉相と金甲相が辛うじてプラス要素。しかし、肝心の眼形があげまん相とは逆の垂れ型で、【あげまん度】は「3」寄りの「2」となった。
小口で頬骨が出ず、鼻も高くなく、大きくなく、エラも張らず、女優としては自己主張の弱い相ながら、これらはすべて良妻相だ。
田宅(上瞼)が広く、眉相が穏やかなのも同様で、アゴ先が尖らず、肉が巻いて丸みを帯びているのは家庭運よし。また、食禄(鼻の下)の活きボクロは、食うには困らない吉相だ。
【良妻度】は「5」寄りの「4」とかなり高く、結婚すれば、ハデさはなくとも忍耐強く、気取らない、いい奥さんになる女相だ。
劉飛昶(リュウ・ヒチョウ)
観相学・東洋運命学・心理学などを独学。セクソロジーにも通じ、女相から性感の特徴などを観極め、現代にフィットした〈新〉淫相学の研究に取り組む。淫相学とは、観相術の中でも男女の交わりに主眼をおいた観法の総称。
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江口のりこ
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