◇「自分自身は病気に違いない」と信じ込み解決方法をネットで検索し続ける「サイバー心気症」とは?

自分や子どもの身体に起きた異変が「重大な病気じゃないか」と不安を覚える人は多いはず。
自分の抱える不安に関するオンライン検索を強迫的に行う「サイバー心気症」を抱えている人は、検索しても自身の不安は解決せず、自分の不安をエスカレートさせてしまう傾向があるとScientific Americanが報じています。

コリーン・アベルさんは自分の子どもに授乳した次の日、右胸に赤い発疹ができているのを発見しました。原因に心当たりはなく、アベルさんは「子どもがつけた傷によって何らかの感染症になった」と推測したり、「南京虫のかみ傷かもしれない」と疑ったりしました。
アベルさんが発疹についてGoogleで検索してみたところ、「炎症性の乳がん」という検索結果を発見し、アベルさんは衝撃を受けたそうです。
乳がんよりも皮膚炎などの可能性がはるかに高いにもかかわらず、アベルさんは自分が乳がんであると思い込み、毎日3、4時間も乳がんに関する情報をインターネットで収集し続けるようになりました。

アベルさんのような事例は「サイバー心気症」の典型であるといえます。
サイバー心気症はGoogleなどの検索エンジンで自分の病状などの不安を検索し、検索結果から自分の不安をさらに増大させ、まるで依存しているかのように検索をし続けてしまうというものです。
サイバー心気症はアメリカ精神医学において、診断によって認定できる病気ではなく、どれだけ多くの人が実際にサイバー心気症を患っているのかは不明です。

以下ソース
https://gigazine.net/news/20190408-cyberchondria-believe-sick-themselves/
https://file15-d.kuku.lu/files/20201017-1453_7a8cfeb4d39afd61eb5d718708545897.jpg