全世界が認めた100年の伝統を持つ日本のチョーク会社を買収し、「メードインコリア」を作った韓国人
1,700万回を超えるアクセス数を記録したあるユーチューブの映像の中には、ハーバード、プリンストン、イェールなど米名門大学数学科の教授たちがチョークで黒板に板書をする場面が撮られている。
この映像のタイトルは「なぜ世界最高の数学者がチョークを買いだめしたのか」だ。
白髪交じりの老教授から若い女性教授まで多くの数学者が手にするチョークには「Hagoromo(ハゴロモ)」というロゴが書かれている。
名門大学の教授たちが使って絶賛したこのハゴロモのチョークを作る人は他ならぬ韓国人だ。
ハゴロモチョークは100年の歴史を持つ日本伝統の製品だった。1932年、渡辺一家が貝殻などを混ぜる製造ノウハウを利用して作った高いレベルのチョークだ。
渡辺一家は一時60億ウォンの売り上げを上げ、3代目の家業を継いでいたが、3代目社長が2015年に健康悪化によりチョークを生産中断する危機に陥った。
先代が生涯を捧げて築き上げた会社だったが、適当な後任者がいなかったためだ。
その時、ある韓国人数学講師が渡辺社長を訪れ、「良いチョークがなくなってはいけない」とし「ハロモチョーク製造技術を受け継いで韓国で事業をする」と提案した。
彼は世宗モールの辛炯錫(シン·ヒョンソク)代表。
大学教授を夢見ていた彼は、非常勤講師を転々としていたが、2006年に日本でハゴロモのチョークに初めて接し日本に入国した。
韓国で学生はもちろん、同僚たちからチョークの性能を認められた彼は、渡辺会長から「ハゴロモ」のブランド名を維持する条件で事業権を引き受けた。
続いて2016年には京畿道抱川(ポチョン)で「メードインコリア」のハゴロモチョークを生産することに成功した。
100年近く続いてきた日本の職人精神が国境を越えた情熱につながったのだ。
ハゴロモのチョークは、世界中の数多くの教育者の信頼を基に、アマゾンのチョークカテゴリーで売上1位を記録するほど、大変愛されている。

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