石垣市白保の海岸で18日、左側の前肢に2つのハサミを持つ珍しいヤシガニが発見された。盛山和行さん(48)=宮良=が同日午後9時ごろ、釣りをしていた際、現れたという。
盛山さんは「最初見つけて餌をあげようとして爪を見たら、なんだこれはと思った。知り合いに見せたところ、こんなのは見たことはないとのことだった」と目を丸くした。
国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所の佐藤琢さんは取材に「非常に珍しい個体。脱皮前にけがを負って、脱皮後の再生過程で奇形が生じたものだと思う。化学物質や環境汚染との関連は低いと考えている」とコメントした。
石垣市では、2014年6月24日から市ヤシガニ保護条例が施行されており、ヤシガニの持続的な活用のため通年の捕獲などを禁止している。
解禁期間は9〜11月で▽胸長4a以上5.5a未満の雄▽ヤシガニ保護区(伊原間から平久保にかけての地域)外の地域ーに限られる。
発見された珍しい個体は胸長5.5a以上であったため、観測後にもとの浜へ戻すことにしている。
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