「ガスの点検」を装って訪問した男が住人を縛り、現金やキャッシュカードを奪う強盗・強盗致傷事件が、
8月下旬から神奈川県内で相次いだ。捜査関係者は、特殊詐欺グループの一部が関係しているとみている。
本物のガス点検と見分けにくく、東京ガスが注意を呼びかけている。

「ガス器具の点検に来ました」

 8月27日午後1時半ごろ、川崎市多摩区の60代女性宅を黒っぽい作業着のような格好の男が訪ねてきた。
関連は不明だが、その直前には「ガス点検に行くが家にいますか」という電話がかかってきていた。

 捜査関係者によると、男は白いマスクをつけ、首にはタオルと身分証のようなものが入ったカードケース。
女性はインターホンで確認して男を招き入れ、台所がある2階に通した。

 女性が室内を案内していると、男は突然、女性を布で目隠しし、手足を粘着テープで縛りあげた。
「金を出せ」などと脅し、室内にあった現金約14万円と、暗証番号を聞き出した上で数枚のキャッシュカードを奪った。
カードを使って50万円が引き出された。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f84bd098f91303cf8ad4944fa606c1431b2aa89a