沖縄県読谷村在住の山城ウメトさん(99)の数え100歳を祝う誕生パーティーが、村内のデイサービス施設で16日に開かれた。施設利用者や職員から盛大に長寿を祝われた山城さんは、スタッフの余興に手を振ったり、踊ったりして笑顔で応えた。
終盤には一升瓶を頭に乗せて軽快にカチャーシーを披露。
「きょうでまた若くなった。いつも心はハタチ。150歳まで生きるよ」と力強く話した。
山城さんは1921年(大正10年)9月20日生まれ。村座喜味で生まれ育ち、19歳で夫の幸成さん(故人)と結婚。
戦争の混乱を乗り越え、戦後は村大湾で雑貨商などを経営しながら生計を立て、5人の息子と2人の娘を育てた。現在は孫18人、ひ孫19人がおり家族とも仲良しという。
子どもの頃は内気だったというが、チャレンジ精神は旺盛で、60歳から三線を習い始め、80歳で琉球古典音楽の師範免許を取得。
恩納村の観光施設、琉球村でも長年、踊りを披露したりしまくとぅばを話したりして、多くの観光客と交流を続けた。
新型コロナウイルスの影響で4月からは琉球村に通えていないが、この日は職員や元職員らの余興に笑顔で手をたたいて喜び、飛び入りで琉球舞踊も踊った。頭に一升瓶を乗せた特技のカチャーシーも披露した。
「久しぶりに踊ることができて最高。いい運動になった。(踊りは)わしらんどー(忘れないよ)」と笑顔を見せた。
30年間、風邪一つひかず食べ物の好き嫌いもないという山城さん。施設利用者の儀間トミさん(90)は「ウメトさんが来ると雰囲気がパッと明るくなる。私もあやかって元気に長生きしたい」と話した。
誕生日ケーキのろうそくを吹き消した後のあいさつで、山城さんは「まだ100歳です」とちゃめっ気たっぷり。
「こんな催しをしてくれて感謝している。今日で、とっても若くなった。ウキウキして気持ちは学生。1年生よ」と話すと、会場は拍手と笑顔に包まれた。
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