●田中さんが名誉毀損と考えたAさんの投稿
田中さんとAさんが知り合ったのは5年前。
Aさんは自身のSNS(フェイスブック)では本名で、グルメサイトにはハンドルネームで、飲食店のコメントを書き込む活動をしていた。
「よく覚えています。開店の2日目にいらっしゃって、ラーメンを2杯食べていかれました。そんなかたは珍しいので、レビュアーのかただとわかりました」
当初、Aさんは店に好意的だった。SNS上でもスープを評価する書き込みをしていたし、来店すると田中さんにラーメンの知識を話していたという。
「私は畑違いのサービス業から、経験のないラーメン業界に参入しました。ですので、お客さんの意見には謙虚に耳を傾けようと思い、Aさんのお話にも、
大変勉強になりますと、教えを請う態度を貫きました」
しかし、Aさんのアドバイスを否定するようになると、関係は悪化。2019年4月、Aさんは自身のFBに同店への攻撃的な書き込みを始めた(編注:以下の
投稿について、編集部によって文言を一部修正しています)。
「アホなラーメン専門店、反社会勢力を使うのではなく、当たり前のように業務用スープを使っていたからだ、犯罪に手を貸したのも明白になってるのに?」
ときには、業務用スープの画像とともに、「作ってるのに店に匂いがしないのなど、作ってない証拠だ。(中略)いい加減、虚偽するのは止めたらどうか」などと
投稿。また、コメント欄に書かれた質問に「郡山市のラーメン屋だよ」と回答したり、コメント欄で提示された店名のアルファベットに「そうだよ」と同意の回答をしたりした。
また、同店のFBに対しても、「作ってもいないのに、一から作っているような虚偽を公表し、犯罪まで犯し、謝罪もなにも無しに営業している最低のラーメン屋」と投稿した。
https://www.bengo4.com/c_23/n_11704/