バイク事故、コロナで急増? 北海道で今年22人死亡、例年の3倍

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 9月最初の日曜日となった6日、北海道内でバイクの事故が相次ぎ、3人が死亡した。道警の集計では、6日時点で原付きを含むバイク事故の死者数は昨年同期の8人を大きく上回る22人。2015〜19年の平均は7・6人で、約3倍に急増した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の反動などで、開放感を味わえるバイク人気が高まったことも背景にあるとみられる。ツーリングを楽しむバイクは夏から秋にかけた道内の風物詩だけに、道警は速度の出し過ぎに注意を呼びかけている。【土谷純一】

 6日に発生した3件のバイクの死亡事故は、いずれの現場もカーブだった。

 午前11時45分ごろ、富良野市西麓郷の道道で、札幌市厚別区の男性(38)のバイクと20代女性の乗用車が衝突し、男性は死亡した。富良野署によると、現場は片側1車線。バイク6台でツーリング中で、同署はバイクが反対車線にはみ出したとみている。

 午後2時ごろには、小樽市春香町の札樽道のトンネルの出口付近でバイクが転倒。運転していた札幌市東区の男性(44)は重傷。後ろに乗っていた南区の女性(35)が死亡した。道警高速隊は単独事故とみている。午後3時ごろには、小樽市朝里川温泉1の国道393号で、札幌市北区の男性(37)が運転するバイクと乗用車が衝突。男性は死亡した。小樽署はバイクが反対車線にはみ出したとみて調べている。

 ◇ツーリングで多発

 道警交通企画課によると、6日時点の今年の交通事故による死者数は88人で、うち22人がバイクの事故と、全体の25%を占める。バイクの死亡事故のうち、目的別ではドライブ(ツーリング)50%、違反別では速度超過31・8%、曜日は日曜日50%が最も多く、休日のツーリング中の事故が多発していることが浮き彫りになった。

 同課は「速度が出て曲がりきれず事故になるケースが多い。カーブの手前で十分に減速し、交差点ではしっかりと左右確認をしてほしい」と訴える。

 事故の増加を受け、道警は動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルにブレーキをかけてから停止するまでの制動距離や、後方確認のポイントなどについて白バイ隊員が解説する動画を上げ、注意喚起している。