クレカの非接触型「タッチ決済」が拡大中も、知らないレジ係が多い

クレジットカードに大革命が起きている。それは「NFC内蔵化」だ。NFC内蔵のカードといえば、まず真っ先に思い浮かぶのが交通系ICカード。これはFeliCaという規格を採用しているが、いま現在普及しつつあるクレカはType A/Bに対応する。これによりクレカの利便性自体は向上したと言えるが……。

コンビニで見かけるようになった「タッチ決済」
 現在、セブンイレブンと三井住友カードがこのようなキャンペーンを行っている。SMBC系列のVisaクレカでの「タッチ決済」で税込500円以上の買い物をすると、500円が還元されるという内容だ。期間は9月30日まで。

 タッチ決済とは、クレカに内蔵のNFCタグを利用した方法。交通系ICカードのようにレジの読み取り端子にカードを当てる。これで決済完了だ。従来の方法ではどうしてもクレカ本体が摩耗してしまうが、非接触型決済ならそのような心配はいらない。

 このタッチ決済の導入店舗は増えている。大手コンビニやスーパーマーケット、喫茶チェーン店、ファストフード店などでNFCクレカ及びデビットカードが使えるようになった




「FeliCaの国」日本でのタッチ決済普及は?
 しかし、このNFCクレカが今後普及することはあるのだろうか?

 日本には交通系ICカード即ちFeliCaというものがある。これは日本独自のNFC規格で、通信速度は世界的な主流規格であるType A/Bの2倍。平たく言えば、日本の通勤電車に合わせて設計されているのだ。

 朝の東京23区内の駅で、乗客を自動改札機でさばき切れるだけの通信速度……と形容すればいいか。これはType A/Bには荷が重い仕事だ。「日本では何でもガラパゴス化してしまう」と言われるが、それにはやむを得ない背景があることを忘れてはいけない。

 以上を鑑みれば、少額決済においてNFCクレカが交通系ICカードに取って代わるということはないと筆者は考える。が、それは額に応じた役割分担でもある。ある程度高額の買い物であれば、NFCクレカは大いに活躍するだろう。<文/澤田真一>

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