阪神・飯田優也投手(29)と、オリックス・小林慶祐投手(27)の1対1の交換トレードが成立し、28日に両球団から発表された。阪神に移籍する小林は150キロ近い直球を武器とする右腕。リリーフ陣の一角として期待される。

 阪神が首位巨人猛追へ向けて、開幕から誤算が続くリリーフ陣を補強した。オリックスで通算69試合全てリリーフ登板の小林に白羽の矢を立て、今季開幕後初めてとなるトレードを成立させた。

 小林は八千代松陰から東京情報大を経て、日本生命に入社。16年度ドラフト5位でオリックスに入団した。187センチの長身から投げ下ろす150キロ近い速球と、フォークなどを武器にする右腕だ。

 1年目の17年は35試合で2勝1敗、防御率3・98でリリーフ陣の一角を担った。今季は7試合で0勝0敗、防御率4・05。通算成績は69試合で2勝3敗5ホールド、防御率5・25。小林はオリックスの球団広報を通して「ここまで育ててくれたバファローズ、自分を必要としてくれたタイガースへの恩返しは活躍することしかないと思います。新天地で新しい“いい姿”を見せられるように頑張ります」とコメントした。

 阪神はリリーフ陣の補強が課題だった。開幕時の守護神だった藤川が、右上肢コンディション不良で2軍調整中。セットアッパー候補だった新外国人・エドワーズも、右肩のコンディション不良で開幕直後から2軍調整が続いている。昨秋に左肘の手術を受けた島本や、右肩痛の守屋も昇格にメドが立っていない。小林にかかる期待は大きい。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200829-00000017-dal-base