安倍晋三首相の退陣表明を受け、共同通信社が29、30両日に実施した全国緊急電話世論調査で、次期首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、石破茂自民党元幹事長が34.3%でトップとなった。
菅義偉官房長官が14.3%、河野太郎防衛相が13.6%と続いた。
 2018年の総裁選で、首相に党員らによる地方票で善戦した石破氏への期待の高さが表れた格好だ。次期首相にふさわしい人は、自民党議員10人の名を挙げ質問。
4位以下は、小泉進次郎環境相10.1%、岸田文雄政調会長7.5%の順。「分からない・無回答」も15.1%あった。

◆最も望むものは「リーダーシップ」25.7%
 次期首相に最も望むものは「リーダーシップ」(25.7%)、「国民への説明能力」(25.4%)、「誠実さ・謙虚さ」(21.3%)が多かった。
新内閣が最優先に取り組むべき課題(2つまで回答)は「新型コロナウイルス対策」(72.9%)、「景気・雇用」(32.1%)、「年金・医療・介護」(19.2%)が上位を占めた。
 衆院議員の任期は来年10月まで。望ましい衆院解散・総選挙の時期については「任期満了かそれに近い時期」が51.8%で最多。
「できるだけ早く」17.6%、「今年中」15.6%、「来年前半」11.6%となった。次期衆院選比例代表での投票先は、自民党が48.0%と半数近くに達した。野党第一党の立憲民主党は11.6%だった。

◆退陣表明の時期「適切だった」58.6%
 退陣表明の時期については「適切だった」が58.6%。「遅過ぎた」は25.3%、「早過ぎた」12.7%だった。持病による辞任でやむを得ないとの見方があるためだとみられる。
内閣支持率は56.9%で、8月22、23両日の調査より20.9ポイント増だった。

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