中国 王毅外相が欧州5か国歴訪へ 対中警戒高まる中 立場説明

中国の王毅外相は25日からイタリア、フランス、ドイツなどヨーロッパ5か国を歴訪することになりました。新型コロナウイルスの感染拡大や香港の問題などをめぐってヨーロッパで中国への警戒感が高まる中、今回の歴訪で中国の立場を説明し関係を維持したいねらいがあるとみられます。
中国外務省の趙立堅報道官は24日の記者会見で、王毅外相が25日から来月1日までの8日間、イタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、ドイツのヨーロッパ5か国を歴訪すると発表しました。

趙報道官は、王外相の外国訪問は新型コロナウイルスの感染拡大後初めてだとしたうえで、「関係国から熱烈な歓迎を受けている。これは、各国が双方の関係を重視していることの表れだ」と述べました。

ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染拡大以降の中国の対応や、香港国家安全維持法の施行などで中国への警戒感が高まっているほか、新たな通信規格5Gをめぐっても中国の通信機器大手、ファーウェイの製品を事実上排除することを検討する動きが表面化するなど、各国の対応の違いが浮き彫りになっています。

王外相としては今回の歴訪でこうした問題について、中国の立場を説明することで、各国との関係を維持したいねらいがあるとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200824/k10012581731000.html