愛媛県の動物園で2頭のライオンの赤ちゃんが24日お披露目されましたが、このうち1頭が公開中に高さ6メートルの崖から落ち、スタッフが救出するハプニングがありました。

愛媛県砥部町の県立とべ動物園では、ことし6月に誕生したライオンの赤ちゃん2頭が24日報道陣に公開され、母親のリリ花と一緒に初めて外の運動場に出ました。

2頭とも、母親と元気に歩き回ったり、走ったりしていましたが、途中で1頭が高さ6メートルほどの崖から下に落ちました。

動物園が設置したカメラの映像では、崖の岩の間から身を乗り出したライオンの赤ちゃんが落ちる様子が映っています。

落ちたライオンは崖の下から何度も鳴き声を上げ、母親も心配そうに見下ろしていましたが、スタッフたちが慌てて救助に向かい、およそ20分後に大きな網で救い出しました。

すぐに獣医が確認したところけがはないということで、無事に母親のもとに戻されると甘えるようなしぐさを見せていました。

飼育担当の清水和真さんは「初めての外の世界でどこに何があるのか分からなかったのだと思うが、無事でよかった。
お母さんもこれから気をつけると思うので、たくさんの人に元気な姿を見てもらいたい」と話していました。

県立とべ動物園では、今月29日から2頭を一般公開することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200824/k10012581121000.html