では、なぜシエンタの人気に陰りが見え始めたのでしょうか。この理由についてトヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「最近のお客さまは、クルマを使用するとき、普段はだいたい1人か2人、家族で集まっても5人程度ということで、3列目を使う
機会が少ないという声を聞きます。
そのため、シエンタを購入されたお客さまも、3列目はほぼ使わないという人が多く、一度シエンタを購入したお客さまでも、
『3列シートがあると便利だと思って購入したが結局必要無かった』という声が多くあります。
また、近年ではアウトドアブームや車中泊ブームの影響もあって、途中で2列シートモデルが追加されました。
発売後、2019年通して好評でしたが、最近ではその広い荷室も持て余すという声も増え、
さらに小さいコンパクトカーを選ばれるお客さまが増えてきた印象です」
販売店スタッフがいうように、シエンタは2018年9月のマイナーチェンジで5人乗りの2列シートモデルを追加しており、
2019年の年間販売台数では3位にランクイン。売れているミニバンの代表となる存在になりました。
2列シートモデルの需要についてトヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「もともとキャンプやアウトドア利用など、大荷物を積み込めて、車中泊利用もできたら便利というニーズがあって
2列シートモデルの購入を検討するというよりは、3列シートモデルで5人乗りをするならラゲッジルームが
広いほうが便利と思って選ばれる人が多いです。
その結果、キャンプやアウトドア利用をはじめ、使い勝手がよく便利と好評を得る一方で、実際にはそれほど
荷物を載せることもなく必要なかったという声も上がっています。
最近は新型コロナウイルスの影響で出かける機会が減った、今後もどれだけ出かけるか分からないし、
ラゲッジルームの広さもそれほど必要ないと話すユーザーが増えたように感じます」
https://kuruma-news.jp/post/285822