●ビーチの立ち入りは禁止できない
京都府伊根町では、新型コロナの影響を受けて、今年の「海開き」を見送った。町・企画観光課によると、海水浴場の
入り口付近に看板を設置して、開設していないことを周知しているが、それにもかかわらず、観光客が遊泳しているという。
昨年夏、約320万人の海水浴客が訪れた神奈川県も、今年はすべての海水浴場が閉鎖されている。例年ほどではないが、
県内外から一定数の客がビーチにやってきているが、「立入禁止」とすることはできず、地元は頭を悩ましているという。
こうした迷惑な客をどうして罰することはできないのか。
海水浴場に関しては、海岸を管理する「都道府県」の条例で定められている。たとえば、神奈川県の条例では、海水浴場に
持ち込んではいけない器具などについて触れられているが、「立入禁止」に関する条文はない。
また、神奈川県によると、海岸法でも特に定めがないため、原則として、「ビーチは自由に利用できる」という。藤沢市などは、
観光公式ホームページやフェイスブックを通して、遊泳を控えるよう呼びかけているが、あくまで「お願いベース」で強制力はない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccf09c1b545704fe484b95ba14d0a63d929c0c85