西アフリカ・マリの首都バマコで18日、反乱を起こした兵士がイブラヒム・ブバカール・ケイタ大統領やブブ・シセ首相ら複数の政府高官を拘束した。クーデターとみられる。
ケイタ大統領は19日早朝、国営テレビで辞任すると発表した。
反乱兵は18日、バマコ近郊のカティにある軍基地を占拠した後、ケイタ大統領とシセ首相を拘束した。
兵士の間では給与や、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)との紛争が続いていることをめぐり、怒りの声が上がっていた。また、ケイタ大統領に対する不満も広まっていた。
ケイタ大統領とシセ首相がカティ・キャンプに連行されてから数時間後の19日早朝、大統領は国営テレビで演説した。
「自分の権力を維持するために、血を一滴も流したいとは思わない」と大統領は述べ、自身の辞任と、政府および議会の解散を発表した。
「我々の軍の特定の部隊が介入して、この政権を終わらせようとしているのであれば、私には本当に選択肢は残されているだろうか」
全員の即時解放を要求、国境閉鎖も
この反乱と大統領たちの拘束は、国際的な非難を巻き起こしている。
ケイタ大統領と野党グループの協議を仲裁してきた西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、拘束した全員の即時解放を求めている。
ECOWASは声明で、15の加盟国がマリとの国境を閉鎖して同国への全ての資金の流れを止めるほか、ECOWASの全ての意思決定機関からマリを追放するとした。
烏賊ソース
https://www.bbc.com/japanese/53817018