見えた200万都市サッポロ、コロナが変えた生きる道
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61941820X20C20A7L41000/
札幌市の人口は200万人に迫る
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札幌は約150年前、豪雪地帯に突如現れた計画都市だ。
今やプロ野球やJリーグチームも定着し、大規模コンサートも毎年やってくる。
30分も車で走れば温泉やスキー場などレジャーには事欠かない。
日本を代表する歓楽街・すすきのを抱え、夏の大通ビアガーデンから
冬の「さっぽろ雪まつり」まで観光メニューは1年中途切れない。

ブランド総合研究所(東京・港)が19年にまとめた「地域ブランド調査2019」では
1000市区町村中2位。3位の京都市を上回り、政令市でトップだった。
情報接触度(2位)や居住意欲度(3位)、観光意欲度(同着で1位)、
食品想起率(3位)と都市のイメージは軒並み高い。

1970年に100万人を突破して以降も順調に増加してきた札幌市の人口は、
2020年7月時点で推計197万人。これまでは200万人の大台に乗ることなく、
今後数年以内に減少に転じるとみる向きが大勢だったが、
新型コロナで潮目は変わり始めている。

「企業はBCP(事業継続計画)の観点からも従業員の分散を求められるように
なっている。200万人の大台を超える可能性は高い」
(北海道大学客員教授の石井吉春=66)との指摘も出る。
東京や横浜、大阪、名古屋といった都市と比べても人口密度は圧倒的に小さい。
人口増を受け入れる余地は十分にある。